背中の痛みの原因はさまざまな要因が考えられます。主な原因としては以下のようなものがあります。
1. 筋肉や姿勢の問題
長時間同じ姿勢:
デスクワークやスマホの使用で長時間同じ姿勢を保つことで、背中の筋肉が緊張します。
筋肉の使い過ぎ:
特に同じ動作の繰り返しは背部の一つの箇所に負担が蓄積し痛みの原因になりやすいです。
猫背や反り腰:
本来の背骨は緩いS字を描くことで身体にかかる負荷を分散していますが、猫背や反り腰ではこの分散がうまくできず背中に負担が集中し痛みを発する原因となります。
筋緊張のバランスの崩れ:
腕や腰部、臀部の緊張が強いと背中の筋肉まで引っ張られ背中に負担をかけるケースが多いです。
2. 骨や関節の異常
骨盤の歪み:
骨盤が歪み左右の高さが変わると背骨が弯曲することがあります。その影響で片方の背中の筋肉は引き伸ばされ、反対の筋肉は縮こまり痛みの原因となります。
肋骨(胸郭)の可動性の低下
胸の真ん中の骨(胸骨)、肋骨、脊柱を合わせて胸郭と呼びます。デスクワークなどで胸骨と肋骨の間の関節が硬くなりその影響で背中に痛みを引き起こすケースが多いです。
椎間板ヘルニア:
背骨のクッション部分(椎間板)が飛び出し、神経を圧迫して痛みが生じます。
脊柱管狭窄症:
加齢によって背骨の神経の通り道が狭くなり、痛みやしびれが起こります。
3. 内臓の病気
背中の痛みは内臓の不調が関連している場合もあります。
腎臓の問題:
腎盂腎炎や腎結石は背中の痛みを引き起こすことがあります。
膵臓の病気:
膵炎や膵がんは、背中の中央部に痛みが生じることがあります。
心臓の疾患:
狭心症や心筋梗塞の場合、左肩や背中に痛みが放散することがあります。
4. ストレスや自律神経の乱れ
精神的なストレスや過労は筋肉を緊張させ、背中の痛みを引き起こすことがあります。睡眠不足や不安が影響することも多いです。
背部の痛みに対する施術
背部の痛みには内臓の病気を含めて様々な原因が考えられる為、しっかりを見極める必要があります。
当院での多くの場合は姿勢の乱れや筋肉の緊張のバランスの差が原因のケースです。
この場合はマッサージで過緊張した筋肉をほぐし、整体やストレッチで骨格の歪みを解消することで痛みは改善していきます。
弱って使えていない筋肉に対してトレーニングを行うことでさらにバランスが整い、痛みの再発を防ぐことも可能です。
色々な手技を試しても痛みが引かない、すぐに再発してしまう場合は内臓系からの影響を考え医療機関への受診をお勧めしています。
背中の痛みでお悩みの方は是非一度ご相談下さい。